前回の記事「補助金の申請手順(前編)」には、公開当日から多くの反響をいただきました。中でも一番多かった質問が「結局、書類のどこでつまずくのか」。今回はその答えを、審査する側の視点で5つに整理します。
なぜ「書類」で差し戻されるのか
当編集部が支援先の申請データ(過去2年・約120件)を集計したところ、差し戻しの原因は次のとおりでした。
つまり、内容の良し悪し以前に「形式で半分落ちている」のが実態です。ここから5つのポイントを順に見ていきます。
ポイント1:事業計画書は「数字から」書く
目的や想いから書き始めると、審査基準とずれた文章になりがちです。先に効果の数字(削減時間・売上見込み・投資回収期間)を決め、そこへ向けて本文を組み立てます。
審査担当者はここを見る:「導入後に何がどれだけ変わるか」が最初の1ページで分かるか。数字のない計画書は、読み手が根拠を探す時間の分だけ評価が下がります。
ポイント2:経費区分は公募要領の言葉に合わせる
自社の呼び方(例:「システム代」)ではなく、公募要領の経費区分の名称(例:「機械装置等費」「専門家経費」)をそのまま使うと、差し戻しが目に見えて減ります。
ポイント3:見積書の日付と有効期限
申請日より古い見積書、有効期限切れの見積書は差し戻しの定番です。提出直前に日付だけ確認する習慣をつけてください。相見積もりが必要な金額帯にも要注意です。
ポイント4:添付書類はチェックリストで漏れゼロに
- 直近の決算書(2期分)
- 登記簿謄本(発行から3か月以内)
- 見積書(日付・有効期限・相見積もりの要否)
- 賃金台帳・雇用契約書(人件費を計上する場合)
- 納税証明書(未納がないこと)
ポイント5:提出前の最終確認は「別の人」が行う
書いた本人は誤りに気づけません。提出前に第三者チェックの時間を最低1日確保しましょう。内容を知らない人のほうが、記載漏れを見つけやすいこともわかっています。
まとめ|チェックリストを配布しています
5つのポイントを1枚にまとめた「申請書類チェックリスト」を無料で配布しています。印刷して申請前の最終確認にお使いください。
申請書類チェックリスト(PDF)無料ダウンロード
今回の5つのポイントをA4・1枚に。チームでの回覧にもどうぞ。
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